第25回調布映画祭2014に行ってきました
2014年3月5日〜3月9日に開催された第25回調布映画祭2014。3月7日〜3月9日には映画の無料上映が行われたのでこれに合わせて行ってきました。
調布市は撮影所や美術会社など映画関連企業が多数集まる「映画のまち」ということで1989年から毎年開催されて今年が25回目となる調布映画祭。
会場となった調布市グリーンホール、調布市文化会館たづくりやその周辺では無料上映の他に様々な展示や関連イベントが行われました。
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充実の無料上映作品
今回の映画祭では25作品が上映されました。私が観た中で印象に残った作品を3本紹介します。
まずは『ロミオとジュリエット』。あまりに有名な話ですが映画を観るのは初めてです。1968年公開の作品で素朴な映像なんだけどそれが却って新鮮に感じました。
ジュリエット役は当時15歳のオリヴィア・ハッセーで、お嬢様の可愛らしさとロミオを想う情熱が魅力的。たぶんこの時、この歳だからできる演技なんだろうなぁ。
『バビロンの陽光』。イラクの映画!?と思って観てみました。戦争で行方不明になった息子を探す母と孫、身元不明のホトケさんも多い中、それでも探し続けなければならない嘆きと悲しみ。
ワガママ盛りの孫が最後にちょっと頼もしくなるのが健気。「一人にしないで!」という叫びが痛々しい。
『のぼうの城』。戦国時代、石田三成率いる豊臣軍2万に対し北条方の成田長親が篭もる武州・忍城勢500(+お百姓さん入れて総勢3千)の戦い。ストーリーが痛快で気に入りました。
ただ、一部の役者が役に入っていないというかコスプレしてるだけにしか見えなかったり、入浴シーンはあの頭で温泉に浸かってるのが画的に違和感を感じたり。志村けんのバカ殿様なら許せるんだけど。
ストーリーは好きだし、野村萬斎ののぼう様、ベテラン俳優の演技は良かったので、もろもろブラッシュアップしたリメイクを観てみたいと思いました。
展示も見どころいっぱい
無料上映の合間に調布市文化会館たづくりで行われていた展示の方も見て回りました。こちらは2013年11月公開の映画『清須会議』の撮影に使用された清須城の模型。高さ約2mの大きな模型です。
調布市内にこの模型を手がけた会社があるそうです。
大きさもさることながらこの細部の細かさたるや!壁や床、扉、柵、こけら葺の屋根の質感。見事です。
『清須会議』は私も観に行ったのですが、あのスクリーンの中でこの模型が使われていたのですねぇ。しみじみ。
こちらは映画ポスターの展示。時代を感じますねぇ。
こちらは撮影に使われた小道具類の展示。カッコイイなぁ。
無料上映も行われた『のぼうの城』の衣装も展示されていました。左奥が成田長親(のぼう様)の陣羽織、手前の黒いのが石田三成の具足一式、右が甲斐姫の着物です。
この他にも映画看板やチラシ、怪物くんのセットの再現、脚本、絵コンテなどの資料などが展示されていました。
あと面白いと思ったのが特殊メイクの体験。ほんの数分で手に引き裂かれたみたいな傷を入れる特殊メイクをしてもらえるんだけど、ネタでやってもらえば良かったなぁ(笑)。
外には大魔神と貞子も出現
調布市グリーンホール前の広場ではフード・ドリンクの屋台のほか角川大映撮影所にあるアンテナショップ「SHOP MAJIN」の出張出店もあって魔神クッキーや貞子の井戸の形をした湯呑みなどのグッズが売られていました。
調布映画祭を主催した公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団によると約23,000人が来場したとのこと。次回は来年3月に開催予定です。
参考;