吉野梅郷・青梅市梅の公園へ梅の見納めに行ってきました
2014年3月24日、東京・青梅市にある青梅市梅の公園に行ってきました。公園へ向かう途中の天澤院の裏山からは公園全体を見渡すことができます。色とりどりの梅が綺麗に咲き誇っています。
吉野梅郷梅まつり期間中ということで道沿いに提灯がぶら下がっていたり屋台も出ていて、平日にもかかわらず人出も多く賑わっていました。
開花状況は東口が満開、正面口が7分咲きということで、今週が見頃だと思います。
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青梅市梅の公園の梅は今年で見納め
青梅市梅の公園がある吉野梅郷は梅の名所として知られていますが、2009年(平成21年)にプラムポックスウイルス(ウメ輪紋ウイルス)に感染している梅の木が確認されました。
プラムポックスウイルスとはウメやモモなどのサクラ属の植物に感染するウイルスで、梅の木に感染したのが確認されたのはこれが世界初だそう。感染すると葉や果実に斑紋が現れたり落果により収穫量が減るそうです。人体には影響ありません。
対策としては伐採するしかなく、青梅市梅の公園でも感染が判明する度に伐採を行い、1,700本あまりあった木のうち500本を伐採してきましたが、このほど早期の防除、再生・復興のため残る1,200本あまりの木全てを伐採することになりました。
現在、青梅市梅の公園周辺では吉野梅郷梅まつりが3月30日まで開催されていますが、これが終わると青梅市梅の公園の梅の木は全て伐採されるということです。
伐採後3年は新たに植樹することはできず、植樹後、現在のように花を咲かせるようになるまで相当の期間が必要でしょう。青梅市梅の公園の梅はまだ見たことがなく、今の姿を見ておきたいと思いやって来ました。
伐採される前にその姿を見ておきたい
入口で入園料200円(梅まつり期間中のみ)を払って通路を歩いて行くと辺り一面に紅や白の梅の花が咲き乱れていました。梅の香りもほのかに漂ってきます。
東屋がある丘の上まで上り周りを眺めると、谷間を囲むようにたくさんの梅の花が咲いています。ウイルス防除のための伐採により数は減りましたが、それでも80品種1,200本以上の梅を見ることができます。
民家の庭にぽつんと立っている梅の木は普段よく見かけるのですが、これだけまとまっているのはなかなかお目にかかれません。この景色があともう少しで無くなってしまうと思うと仕方ないこととはいえとても寂しく感じます。
梅の名所の今後は?
青梅市梅の公園は1972年(昭和47年)に開園し、その後も整備が行われ1993年(平成5年)に完成しました。これまで沢山の人が手をかけて想いを込めてこの花を咲かせてきたのだと思うと本当に残念でなりません。
梅の木が全て伐採された後の青梅市梅の公園はどうなるか気になるところですが、スイセンや福寿草といった冬に咲く花を植えたり、吉野梅郷周辺では来年以降も花をテーマとしたイベントを開催する計画があるそうです。
時間はかかるでしょうが梅の名所として再生することを願わずにはいられません。
吉野梅郷梅まつりは3月30日まで開催中です。
※2014/4/11追記 動画を作成しました。
吉野梅郷・青梅市梅の公園については以下の記事を書いています。
青梅市梅の公園